経済成長のために行うべきこと③

 

前回のブログで、日本が経済成長するためには新たな産業(情報通信の多様性と通信速度アップ、IT・ICTの技術発展)に全力で乗っかることだと話をしましたが、その辺について今回は書いていきます。

日本として経済発展して行くために最も望ましい方法は、新たな産業を自ら生み出していく事なんですが、残念ながらそう簡単にできることではありません。それではどうやって経済成長して行くべきかと言うと、この新しい産業の全力で乗っかる事であろうと思います。

今5Gが話題になっていますが(日本は相当出遅れた)、今後6G、7Gに進化して行く事は間違いありませんから、官民を挙げて乗っかって行く事であろうと思います。但し「官」が口出しするとろくなことはありませんから、「官」は関連法規の整備や徹底した規制緩和を行う事によって民間の活力を削ぐことなく生かせるようにすべきですね(あと、補助金をいっぱい出す)。

また情報通信速度アップに付随して生まれるであろう新しい産業を先取りすることであろうと思います。その例の1つが自動車のEV化ですね。ホンダが全面的にEV化へ舵を切ることを発表していましたが、日本は国を挙げてモーターや電池の開発、自動運転技術の開発、必要とされるセンサー類の開発、GPSを使った位置制御技術(本当はGPSをたくさん打ち上げるべきだが・・)などに力を入れて行くべきです。ただこれはやったほうが良いというのではなく、やらないと日本から自動車産業が消え、550万人の自動車産業従事者が失業するという話です。

またそれ以外にもロケットや飛行機(コロナでダメージ大だが必ず復活する)、燃料電池半導体(再びCPU開発)、海底資源、環境関連物資(生分解性プラスチック)など、新たな産業に対して積極的に投資を行える環境整備を行う必要があると思います。

またこれらの基盤を支える社会インフラの整備も必要ですね(ここで官の出番がある)。少なくとも今の電気代を半額以下に抑える工夫も必要だと思います。地熱発電の解禁、ごみ処理場での発電などを組み合わせて、電気代が大幅に下がるようになれば日本中の企業にコストメリットが出ると思いますね。

それとグローバル主義からの脱却も参考にするべき所です。今、日本は小泉政権から続くグローバル主義をさらに推し進めようとしていますが、もう一度メリット、デメリットをきちんと精査すべきですね。TPPまではぎりぎり許容できると思いますが、中国が入るRSEP(地域的な包括的経済連携協定)などは絶対に入るべきではないですね(今の政権は入る気満々ですが)。そもそも中国がルールを守るわけがないですからね(権利の主張が激しく、都合が悪いと経済制裁をほのめかす)、なんで入ろうとしているのか意味不明です。

やはり関税を使った産業保護なども考えて行くべきです。他国に有利に売るべきものがあって初めて、他国からの輸入を自由化すべきであって、今のように他国に売るものが十分にない状態で完全を撤廃したらデフレが伸長するだけで、経済は絶対に伸びませんね。加えて言うならば、労働コストを引き下げる要素が強い外国人労働者技能実習制度)の廃止、製造業に対する派遣労働の制限も行うべきでしょう。

色々と長くなってしまいましたが、当面日本が参考にすべきなのはアメリカであるという事、アメリカが中心になって始まったIT/ICTの流れに全力で乗っかり、技術力を生かして先に業界標準を手に入れること、そして無理なグローバル化を進めるのではなく産業保護も頭に入れて政策決定すること、加えて民間を縛っている規制を徹底的に排除して新たな産業創出、起業の促進を行う事であろうと思います。

願わくはこれらの変化がここ数年で起こることですね。再び力強く成長する日本を見て行きたいものです。

 

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