人手不足は今後も続く

世間の人手不足は非常に強いものになってきています。

現在アステックに来る依頼のほとんどはこの人手不足に関するもので、生産量が急増しているが人を採用できないので極めて忙しい状態が続いている、と言う感じです。

ポイントになるのは、「仕事量が増えている」という点と「人を採用できない」という2点ですね。

仕事量が増えているという点については、本年の4~6月のGDPの伸び率が1.5%、年間換算で6.0%という事ですから、かなり大きく伸びていることが分かります。過去30年で見ても年間で1.0%ちょっとの年がほとんどですから、今年のGDPの伸びが非常に高いことがよく分かります。

この原因として考えられるのは、コロナと言う呪縛からの脱却(感染症法上の5類になった!)と大幅な円安の進展の2つがあげられるんじゃないかと思います。為替レートは現在149円で、数年前は110円程度だったことを考えると3割近く下がっていますから、輸出はかなり好調になっているはずです。

当然ながら経済が好調になると人手不足になってくるのは当然であって、人の総数が変わらない中で求人数が増えているわけですから、採用難が進むことになります。

つまり現在の環境であれば、今後も生産量の増加が継続するという事になりますから、人手不足は継続的に進んでいくことになると思います。

そのため今後は生産性向上が非常に大きな課題となってくるのは明白です。まあある意味コンサルタントの出番という事にもなりますが、実際の所は忙しすぎて改善活動を行う時間が取れないと言う所が増えているようです。働き方改革で残業に対する規制が強くなったもの忙しさを助長する要因になっています。

何か具体的な対策はないのか!と言われそうですが、実は生産性向上のネタは結構企業の中に眠っているのが実態です。要はその引き出し方を知らないが故に打つ手がなくて困っているという話になるだけで、私どもの視点から見ると結構ネタはあるわけです。

ただそれを指摘すると、「それは○○だからできない」という言い訳が始まって、延々とできない理由を説明してくれる企業も結構多いんですが、言い訳をする時間があるならば具体的に何か一つでも動いてみたらどうですか、という話になるわけです。結局今回の人手不足もそうですが、企業の成長の可能性を見出すのも人ならば、その成長の可能性を摘み取るのも日という事になるのかなと思います。そういう意味では管理者教育、マネジメント教育の重要性がよくわかるんじゃないかと思います。

今後、出来るだけ頑張って生産性を上げる方法を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。