新商品開発②

前回のブログで新商品開発には企画開発型と製造開発型があり、今後市場の大きな変化に対応できるようにしていくためには企画開発型の新商品開発が不可欠であるという話をしました。まぁこれは市場が大きく変化しなくてもやっていくべきことでもあるんですが、やはり会社全体に危機感が行き渡っているときの方が新商品開発においても迅速に進むのは間違いありません。

 

企画型新商品開発とは企画先行で今まで作ったことの無いような製品を作るという事で、今までの自社製品と機能的に重ならない、もしくは市場的に重ならない製品を作る新商品開発(新事業開発)という事になります。簡単に言うと今まで作っていた製品の直接の延長線上の商品ではなく、新たな位置づけを得る商品の開発という事ですね。

 

実はこれがなかなか難しくて簡単にポンと出来るものではありません。前回のブログでも製造開発型の新商品開発は顧客ニーズをベースに発進することが多いため、ある程度進むべき方向性も決まっていますし、開発計画も立てやすい傾向がありましたが、企画開発型では進むべき方向性自体を自ら決める必要がありますし、方向性が決まった後でも具体的な商品決定までに決断すべきことが多いため中々進みにくいのです。

 

いわば「戦略眼」が必要であって、市場の変化に対して時間的・空間的なイメージをもって対処することが必要になります。日本企業は明確に方向性と基準を与えられたら、無類の強さを発揮します。言わば個々の課題に対する「解決力(戦闘力)」と言う部分においては世界最強クラスだと思いますが、残念ながら「戦略」と言う部分においてはかなり劣る部分があるのは否めない事実であろうかと思います。

 

実際に数年前から欧米を中心にCO2削減の大きな流れが起こっていますが、その進め方において日本は損な約束ばかりしています。簡単に言うと現在のCO2削減の基準は、EUは1990年で(東ヨーロッパ諸国がEUに入る前)、2030年までに55%削減しようというのが目標ですが、東ヨーロッパ諸国がEUに入っただけで平均のCO2排出量は大きく下がるわけですから比較的容易な目標なわけです。

 

それに対して日本は2013年比で46%下げようという話です。2013年当時でも日本の省エネ技術は相当発展していましたから、既にこの頃はEU諸国と比べてもCO2排出量は非常に少ないレベルです。ここを基準にしてさらに46%下げるのはとんでもなく難易度が高い話なんですね(なんでこんな決定をしたのか意味不明ですね)。

 

他にアメリカや中国も目標を設定していますが、そもそも守る気がありませんから、いくらでも約束はするわけです(なぜか米中は周囲から批判されないし、批判されても無視する)。日本が周囲の批判に弱いという事をEUは知っているので、日本を標的にしているわけです。まあ最終的には約束を守れない日本にCO2排出権を売ろうとしているんではないかと思います。またEUや中国は日本の経済発展が潜在的に怖いので、CO2排出問題で経済成長に制限をかけておきたいというのも本音でしょう。

 

他にも過去にはクジラの問題もありましたね。IWC(国際海洋法条約)という費用の大半を日本が出している団体で、クジラを取るなの大合唱が起こっていました。そしてグリーンピースなどの団体が日本の捕鯨船の邪魔をして寄付金をゲットするという事をやっていましたが、日本がIWCを脱退すると全く話を聞かなくなりましたね。要は日本を非難する枠組みを作れば、日本の反日団体や欧米の団体からお金をゲットできるという事だったんですね。ですから日本が鯨の生息数など科学的なデータを出しても全く何の意味もなかったわけです。

他にもオリンピックのルール問題やISOと言う枠組み、他にも各種規制など日本を排除する取り組みは昔から数多くあります(大体ヨーロッパ発のものが多い)。

 

 

話がだいぶ新商品開発からそれてしまいましたが、要はEUなどヨーロッパの国々は非常に戦略眼に優れ、新たな枠組みを作る事が非常に上手なわけです。自分たちが有利になる条件を巧妙に仕掛けて、利益を得ようという取り組みですね。日本は逆に戦略を作る力は弱いので、決められた不利な枠組みの中で努力して何とかしようとするわけです。ですから、日本が強くならないといけないのはこの戦略眼ですね。戦略眼が強くなれば元々戦術や戦闘力は強いわけですから、勝ち残って行けるわけです。

 

これは企業においても同様です。最初に述べたように日本の企業は戦略(商品企画)が弱いので、良い技術を持っていても十分に売れないわけです。ですから戦略(商品企画)を強くするための取り組みが、大きな市場変化が起こる可能性の高い現代において非常に重要になるわけです。

 

今回は話がだいぶそれてしまったので、企画型新商品開発の話はまた次回のブログで書いていこうと思います。

 

 

ちなみに5月からこの企画型新商品開発の研修を行いますので、興味のある方は参加してもらいたいと思います。Web使用の半日×6回のセミナーです。

 

企画型新商品開発研修