経済成長のために行うべきことは? ①

日本が20年以上経済発展していないことは多くの人が知っていると思います(下図:YAHOOニュースより引用)。

日本は1995年くらいからほとんどGDPは成長していません。アメリカや中国の伸びが激しくそこに目が行ってしまうんですが、欧州各国もそれなりに伸びているのが解ります。日本はどうしてこんな状態になってしまったんでしょうか、悲しい限りですね。

 

まあ、悲観ばかりしていても仕方が無いので、どうやったら再び経済成長できるのかをコンサルタントとしての知識も交えながら考えてみました。

 

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このグラフを見て考えるべきことは書きの3点ではないかと思います。

①日本ほどではないが、先進国と言われる欧州各国も経済成長率は低い。

②先進国の代表であるアメリカは高い経済成長率を維持している。

③中国の急激な成長はある程度予測されたものであるが、伸び率がすごい。

まあ中国の発表した数字は信用できるのかという事ありますが、実感的にも急激に伸びているのは間違いないですね。

これらのことから考えられるのは、いわゆる先進国は(日本も含めて)あまり経済成長していませんが、これはどこの国も経済成長できる新しい産業を開発できていないからだと思います。過去先進国が成長してきた産業基盤が弱体化し(正確には中国を含めた発展途上の国々にシフトして行った)、それに代わる新しい産業基盤を構築できていないのが原因だと思います。

 

中国が急激に伸びているのは、先に述べた産業基盤の移転の結果だと思います。要は欧州・米国が今まで国内で作っていたものを、安いコストで請け負う事により輸出が大幅に伸び経済成長して行ったという事ですね。日本も含めて後進国が中進国に脱皮するときに表れるパターンであり、ある程度予測できたことです。

ただ中国がすごいのは成長率がちっとも衰えていないことです。14億というの国民の数がその原資になっているのかもしれませんが、成長し始めて20年近くたっているのに伸び率が衰えないのが本当にすごい所です(だから数字は本当か?と言われることになる)。

 

実はこのグラフで一番驚くべきところは、アメリカなんですね。いわゆる先進国でも先頭を走っている国が、ずっと成長を続けている(それも高い率で)と言う所が最大の着眼ポイントです。普通だったら欧州各国と同じような成長率になっても仕方が無いのに、なぜこんな成長率を続けることが出来るんでしょうか? この謎を解くことが日本が再び経済成長して行くためのヒントになるだろうと思います。

 

まあこの原因を知っている人は多いと思いますが(クイズにもならない)、このアメリカの成長を支えているのは金融とITであることは間違いないと思います。これを支えているのが国民性?なんじゃないかと思います。

アメリカの金融は巨大な金融資本が中心となって動かしていますが、アメリカのすごい所(本当にすごいのか?)は、金融政策を打ったらちゃんと市場が反応するという事ですね。金利を下げたらそれなりに借り入れは増えるし、金利を上げたらその逆です。資金の流通量を増やしたらちゃんとインフレ基調になるんですね。これは金融政策が的を得ていると言う事になるんでしょうが、日本が色々な金融政策を打っても、全く市場が反応しないのとは大違いです。

それともう一つはIT及びIT技術を基盤とした巨大な市場を作り上げたという事でしょう。皆さんご存じのGAFAMと言われる巨大に成長した企業群が新たな市場を作り出すとともに、数多くの雇用を生みだすことによってアメリカの経済成長を後押ししてきたわけです。

 

ちょっと話が長くなりそうなので、とりあえず今回はここで終わりにします。続きは木曜辺りにアップしよと思いますので、よろしくお願いします。

 

 

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