北京オリンピックが終わったら・・・

北京オリンピックが開幕しましたね。と言う話を書いてもう2週間過ぎました。

今日が北京オリンピック閉会の日だそうです。このオリンピック閉会を待ってロシアがウクライナに侵攻するという話もありますが、実際のところどうなるかは分かりません。ウクライナ東部の州でウクライナ軍に攻撃されたとか、ウクライナを通るパイプラインが爆破されたなどの話も出てきていますから、ロシアが直接兵を動かすかどうかは別としてウクライナ攻撃に向けた動きが出てくるのは間違いないでしょう。

まあ私のイメージではウクライナ全土を占領するというよりも、ウクライナを分裂させて東部の州を支配下に置くのではないかと思います。その場合はあくまでも東部の州の独立を支援する形になりますから、国際的な非難は少なくなるのではないかと思います。そしてロシアの要求を飲まなければ最終的にキエフを占領しウクライナ全土を支配下に置くぞとEUを脅すんじゃないかと思います。

現在のドイツを含めたヨーロッパはロシアの天然ガスが無いと身動きできなくなりますから声高に非難することは出来ても具体的な軍事行動はとれないと思います。ロシアからドイツなど北ヨーロッパ天然ガスを送るルートは現在3本ありますが、ロシアの報道を基にすればウクライナを通るルートは爆破されて止まったみたいですから残るはベラルーシを通るルートとバルト海を通るルートですが、ここを制限されると本当にドイツなどは産業が止まってしまう事になりますから、NATO軍を動かすことは出来ないでしょうね。後はアメリカがどう動くかという事ですが、当事者であるEU諸国から賛同を受けられなかったら独自で動くことは無いと思います(バイデンですし)。

結局のところ天然ガスを抑えられている時点ですでにEU諸国は負けなわけです。CO2排出規制がどうのこうのと言って石油から天然ガスにエネルギー源を切り替えた結果がこういう事態を生んだわけです。同様に原子力も危険だという事でドイツは原子炉を止めましたから余計影響が大きいわけです。ここにきてフランスが原発はクリーンエネルギーだから増やすと言い出しましたが、新しい原子炉が完成するのはずっと先ですから、現時点ではどうしようもないわけです。ドイツを含めてEUのエネルギー政策を引っ張ってきたのはメルケル元首相ですが、そのうちロシアのスパイだったと言われる日が来るかもしれませんね。

またウクライナを全面的に占領せずに独立した東部の州を組み入れるという形は中国に対する牽制にもなります。近いうちに中国は台湾を一気に支配下に置こうと動くと思いますが、これは国際的に見れば台湾という国を中国が軍事的に侵略したという形になりますが、ロシアはウクライナという国を軍事侵略したのではなくあくまでも東部地域の独立をサポートしたという形ですから、国際的な見方は大きく違ったものになると思います。

今ロシアと中国は共同歩調を取っているように見えますが、根っこの部分では仲が悪いように感じるので、あくまでも表面的に歩調を合わせているだけだと思いますね。中国がアメリカと軍事的に直接対決する場合にロシアが中国に肩入れすることは無いでしょう。あくまでも中立を装って勝ちそうな方に付くと思います。その時に中国がやったこととロシアがやったことは全く違うという言い訳が必要ですから、東ウクライナの独立という形が最も望ましいわけです。

今回日本は全くのカヤの外です。安倍さんが首相だったら米ロの間に入って交渉を進めるなど目立つ動きも出来たでしょうが、岸田首相ではダメでしょうね。外務大臣もこんな時にロシアとの経済協力会議に出席するという外交音痴も甚だしいことをやっていますから、話になりません。ロシアがウクライナ国境に軍を集結させたときに、北方領土の近海に海上自衛隊の艦艇を派遣させたり、釧路の駐屯地に陸自の戦力の25%位を集結させ演習させるなどウクライナに侵攻したら日本も北方領土に侵攻するよと言う位の根性を見せてもらいたいもんですね。

ウクライナ問題はいったいどうなるんでしょうか。数週間以内にその答えははっきりするでしょう。