DX って何?

 最近DXという言葉がはやっていますね。

訳するとデジタル・トランスフォーメーションと言う事になります。
「X」がどこにも入ってない! と言いたいんですが、どうも英米ではトランスフォーム(大きく変える)=Xと表記するそうですから、略してDXになるようです。
 
このDXは経産省がかなり強く推している政策みたいで、経産省のホームページにも長々と説明してあります。
まぁ読んでいても良く分からないところもあって、要は基幹システムなども含めてデジタル化を推進しましょう。特に昔入れたシステムは古くなって非効率になっているので、今風のシステムに変えて効率化を図りましょうと言うことですね。
どうもシステム屋さんに乗せられている感が強いんですが、経産省としては欧州のインダストリー4.0とか、アメリカのインダストリアル・インターネットなどに追随する施策としてDX化を進めていきたいんだと思います。
 
DXというとどうしても情報システムの変更が前面に出てくるのですが(SCMの時と同じ)、要はデジタル技術を使って経営を効率化させようということです。
現在は先に述べた基幹システムの話や製造現場におけるICTツールの活用が中心になっていますが、たぶん今後は社内に存在する構造的なムダの排除に徐々に話が移ってくるんではないかと思っています。
システムの入れ替えやICTツールの活用は非常に目立つので、どうしてもその方向に引っ張られがちになりますが、それらを行ったところで大きく生産性が向上するとは言えないので(部分的な生産性は必ず上がる)、やはり仕事の流れ自体を大きく変えるて抜本的に生産性を上げようという動きになってくるでしょうね(日本人が不得意としているパターン)。
 
最近仕事のやり方自体をメンバーシップ型(日本的・チームで仕事する)からジョブ型(欧米型・各自の仕事内容決めて契約)に変えようという動きが出てきていますが、基本的にはDXの流れの一環とみてもいいと思います。まあ更に進んだ仕事単位でスポット的に雇用するタスク型も議論されているようです。
いずれにしろ、DXの本当の目的は「業務の流れや業務自体を抜本的に見直して、会社としての生産性を大きく上げる」ことが目的であり、それをサポートするのが情報システムなりIoT技術、ICT技術であることを忘れないようにしてほしいと思います。
 
だぶんDXについては今後何回も書くことになると思います。