レジ袋有料化の結果は?

最近日本のセクシー環境大臣は全ての家にソーラーパネルを設置する!と息巻いているみたいですが、周りは誰も注意しないんでしょうか?(見放されているのか?)。

まぁその環境大臣鳴り物入りで始めたレジ袋有料化が始まって9か月たちましたが、結果はどうだったんでしょうか?

環境省自体がレジ袋の流通量削減と言うよりも、環境問題に対する意識啓蒙がメインと言ってますから(レジ袋削減→プラ削減→石油削減→CO2削減→温暖化防止!!)、流通量が増えようが減ろうが成功したと言い張るんでしょうが、実際のところどうなんでしょうか?

レジ袋有料化の効果まとめ!レジ袋をもらわない人が2倍に!プラスチックゴミ削減も? | Conveni Lady Labo

 

まあ普通に考えて日本国内のプラスチック生産量から考えるとレジ袋の生産量は微々たるものですから、それが多少減ったところで誤差の範囲だと思います。それよりも今回のコロナで食品の持ち帰り需要増によるプラスチック容器の増大の方がはるかに大きいでしょうから、総量としては相当増えてるんじゃないかと思います。最近は、次はスプーンだ!と言っているようですが、実際問題としての削減効果はほとんど無いでしょう。

環境に対する意識面においては(環境省はこれがメインと言っている)「レジ袋を要らない」という人の数が倍になったというのを成果としているようですが、本当は袋代で3円取られるのを嫌がっただけじゃないんでしょうか? まあ本当に環境問題に対する意識改革が進んでいるのか微妙な所ですね(プラスチックが石油から出来ていることを初めて知った人には効果があったかも)。

今回のレジ袋有料化(要はプラスチック類の使用量削減)を行うにあたって私が思うのは、レジ袋禁止ではなくて「生分解性プラスチックへの切り替え」になぜ舵を切らなかったのかという事です。最終的な目的はCO2の削減な訳ですから、生体原料を使用した生分解性プラスチックならカーボンフリー(CO2収支はゼロ)なわけです。

生分解性プラスチックセルロース由来や油脂由来の製造方法はほぼ確立していますが、単価が高くなるために実用化はあまりされていません。ですからここで日本としては生分解性プラスチックの大量生産技術の確立に向けて動くべきではないかと思う訳です。

環境省が音頭を取り、大きな補助金をつけて企業や大学を巻き込んだ開発体制を取れば比較的短期間で量産技術が確立されるのではないかと思います。この生分解性プラスチックのコストが下がり現在のプラスチックに近い価格になれば、将来有望な輸出産品になるのは間違いないんじゃないでしょうか。環境問題(利権?)で大騒ぎする欧州に向けて輸出できれば、それはそれで楽しいんじゃないかと思いますね(拒否できないはず)。

また生分解性プラスチックがどんどん作られるようになれば、日本の産業構造も変化してくるんじゃないかと思います。普通に考えてごみ処分などの負荷が下がりますし(燃えるごみとして処分出来るんじゃないかと思います:たぶん)、生産から流通、廃棄までのサイクルが早くなることによって、食品の廃棄ロスなども減るんじゃないかと思います(サイクルが短くなると作りだめが出来なくなる)。

何よりも新しい輸出産品としての位置が確保できるようになれば、日本国内での産業活性化、GDPの拡大に貢献するんじゃないかと思います。

レジ袋を減らそう活動より、生分解性プラスチック開発!の方がよっぽどセクシーだと思うので、環境大臣にぜひ検討してもらいたいと思います。